当院では循環器専門医による診療をしてます
循環器診療とは?
まさしく心臓・血管に関する診療のことですが、心臓は全身に血液を送る臓器ですので、結局は全身を診ることになります。
どんな病気が対象になるの?
高血圧・狭心症・心筋梗塞・不整脈・弁膜症・心不全・心筋症・肺塞栓症(エコノミークラス症候群)・肺疾患に伴う心臓異常(肺性心)などや糖尿病・高脂血症・高コレステロール血症・高尿酸血症などの関連疾患・・・・・
どんな症状が多いの?
胸が痛い、苦しい・脈がとぶ、動悸・呼吸困難・息切れが多いようです。胸部以外では、むくみ・倦怠感などがあります。高血圧では症状がない例が多いので要注意です。 ご相談ください!
診療の流れ
【問診】
最も重要視すべきで、これのみで診断がつく場合も少なくありません
【診察】
基本的に全身を診ます。眼瞼結膜(貧血の有無)・頚部(頚動脈の触診、雑音の有無)・胸部(心音、呼吸音)・腹部・四肢(血管の触診、むくみの有無)
といった具合に・・・
【検査】(当院で行えるもの)
A 心電図
B 負荷心電図
C 24時間ホルター心電図
D 胸部レントゲン
E 心臓超音波検査
F 頚部血管超音波検査
G 血液・尿検査
AからGなどを総合的に判断して、診断をします。
更に検査が必要な場合は、総合病院に紹介致します。
【負荷心電図って?】
通常の心電図は、安静の状態で記録されますが、負荷心電図では、安静心電図を記録した後に、一定量の運動※直後に再度心電図を記録し、安静時心電図と比較する検査です。
※ 2段の階段を往復します。運動量は年齢、体重で決定されており、状態によって3分運動するもの、1分30秒運動するものがあります。
【負荷心電図の目的】
労作性狭心症(運動などの労作によって生じる狭心症のこと)では、安静時に症状はなく、もちろん安静時心電図にも異常はでません。そこで、運動などの負荷をかけることによって、診断しやすくする目的があります。ほか、運動によって生じる全ての心臓の状態(心拍数の変化・不整脈など・・・)がわかります。
【24時間ホルター心電図】
携帯型の心電図(単行本サイズ)を24時間装着し、その間の心電図を記録する検査。外来通院ででき、入院する必要はありません。
⇒目的は?
24時間の心電図を記録することによって、不整脈や狭心症などの診断に役立ちます。また、既存の疾患(不整脈や狭心症)の状況も把握することができます。
【心臓超音波検査(心エコー)】
無害の超音波によって心臓をくまなく調べる検査です。超音波を出すプローベにゼリーをつけて、胸部より心臓を診ます。検査時間約30分で、繰り返し検査できるメリットがあります。
⇒どんなことがわかるの?
A 心臓の動き(ポンプ)の良し悪し、局所的なポンプの状態もわかる
B 心臓肥大の有無
C 弁膜症(弁狭窄・弁逆流)の有無や程度
D 心臓内の血圧や循環状態※
⇒※内蔵されているドップラー機能を駆使することで、知ることができます。
【測定している項目とわかること】
A 右心室流出路血流波・・・肺高血圧の有無
B 左心室流入路血流波・・・左心室拡張末期圧
C 肺静脈流入路血流波・・・左心室拡張末期圧
D 肺動脈弁逆流波・・・肺動脈平均圧および左心房圧
E 三尖弁逆流波・・・肺動脈収縮期圧
F 左心室流出路血流波およびその径・・・心拍出量