体脂肪は敵か味方か?

体脂肪とは、体内に蓄積された脂肪のことで、蓄積する場所によって「皮下脂肪」と「内臓脂肪」とに分けて呼ばれています。

 

皮下脂肪―――・体の表面に近い部分につく脂肪

・男性よりも女性の方がつきやすい

・見た目に影響する

 

内臓脂肪―――・腹筋と内臓の間のスペースにつく脂肪

・女性よりも男性につきやすい

・表面上は見えにくい

 

体脂肪はエネルギーを貯蔵する働きをはじめ、体温の維持や内臓の保護、ホルモンバランスをととのえるなど、体にとって大切な働きをしています。ですから、適度な体脂肪は生きていく上で欠かせないものです。

理想的な体脂肪は、男性18%前後、女性23%前後と言われています。無理なダイエットによって、体脂肪率が極端に少なくなってしまうと、低体温やホルモンバランスの崩れなどを起こすことがあります。

 

脂肪細胞から分泌されるものに「アディポサイトカイン」という物質があります。これには、「善玉アディポサイトカイン(アディポネクチン)」と「悪玉アディポサイトカイン(PAI-1、TNF-αなど)」があります。

特に内臓脂肪が蓄積した人は、悪玉アディポサイトカインの分泌が過剰になり、高血圧症や糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病を引き起こすと言われています。これがメタボリックシンドロームです。

メタボリックシンドロームは動脈硬化を促進させ、心臓病や脳卒中などの血管疾患にかかりやすくなります

体にとって必要不可欠な体脂肪は増えすぎると体に悪い影響を与えるようです。

 

肥満の場合は改善し、体脂肪を味方につけたいですね。

平成31年2月