秋は収穫の季節であり、1年の中で最も旬の食材が豊かです。
みなさんはいくつご存知ですか?秋の代表的な食材を見ていきましょう。
●魚介類:水温が低くなるため、身に脂がのり、美味しくなります。
鮭…鮭の身の赤い色素はアスタキサンチンと呼ばれ、ビタミンEの約1000倍という強い抗酸化力を持っています。また、良質のたんぱく質やビタミン類を含みます。
秋刀魚…「秋といえば秋刀魚!」ですね。
脂には動脈硬化など生活習慣病予防にも役立つEPAやDHAが多く含まれ、たんぱく質、ビタミンB12、カルシウム、鉄分など栄養バランスも優れています。
鯖…脂ののった「秋鯖」のきせつです。鯖の脂には、EPAやDHAを多く含んでいます。
●いも類:食物繊維やカリウムを多く含みます。
さつまいも…ビタミンC、E、食物繊維、カリウムが豊富です。むくみ解消や便秘解消の効果が期待されます。皮ごと食べるとしっかり栄養素が摂取できるのでおすすめです。
さといも…水分が多く、いも類の中では低カロリーです。特有のねっとりとした触感が魅力です。
独特のネバネバは「ガラクタン」や「グルコマンナン」という食物繊維の一種です。ガラクタンには腸内環境を整える作用があり、グルコマンナンは血中コレステロールの低下や血糖値の上昇予防の効果があります。
●きのこ類:食物繊維やビタミンB群、ビタミンDが多く含まれます。
しいたけ…日光に当てるとビタミンDに変化するエルゴステロールを多く含むので、調理前には天日干しするのがおすすめです。
しめじ…「香りまつたけ、味しめじ」といわれるように、旨みが強いのが特長です。使う前に一度冷凍すると旨みが更にアップします。
まいたけ…キノコの中でも1番ビタミンB2を多く含みます。食物繊維の一種であるβグルカンが多く、免疫機能を回復させる働きがあります。
●果物類:夏場の果物に比べて酸味が少なく、甘味の強いものが多くみられます。
柿…ビタミンCがレモン果汁の1.5
含まれています。ポリフェノールの一種であるタンニンはアルコールの分解を助けるので、二日酔いの予防にも効果があるといわれています。
梨…「ソルビトール」という甘味料に使われる天然成分を含みます。アスパラギン酸、クエン酸、リンゴ酸など疲労回復作用のある酸が豊富です。
ぶどう…糖類の中でもっとも吸収のよいブドウ糖が主成分のため、疲労回復に最適な果物です。ポリフェノールを多く含み、がんや動脈硬化の予防に効果があるといわれています。皮や種に多く含まれています。
●種実類:植物の発芽に必要な成分が蓄えられており、栄養価が高い食品です。
銀杏…木の実の中ではビタミンCとカリウムが多いのが特長で、良質な脂質、たんぱく質も含まれる栄養食品です。
栗…栗の渋皮にはポリフェノールのタンニンが含まれ、ガン予防や動脈硬化予防に効果が期待されています。
食べ物が美味しい季節になると嬉しい反面、「体重が増えて困ってしまう…」なんて声も聞こえてきそうです。秋の食材はビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富で夏場の疲れをとる働きがあり、これから迎える厳しい冬に備えた体作りに役立つといわれます。
食べすぎには注意しつつ、秋の食材を上手く取り入れていきたいですね。