インスリンを使用されている方への最新遠隔血糖モニターについて

当院では糖尿病におけるインスリン在宅自己注射患者様に対し、最新の遠隔血糖モニターを導入しております。

当院では糖尿病でインスリンを使用している患者様も幅広く診ております。糖尿病でインスリン等の治療を行っている場合には、ご自身で血糖値を測定し、記録・管理することが重要です。当院では血糖自己測定の方法として24時間の血糖値を常に測定でき、リアルタイムで確認できる「持続血糖モニター(Dexcom G6)」と呼ばれる医療機器を患者様に導入しております。腹部に装着すると、非常に細いセンサーが皮下に挿入され、刻々と変わる血糖値を常に把握することができます(下図)。そして専用のアプリをインストールしていただくと5分毎の血糖値が常にスマートフォンで確認できます。スマートフォンをお持ちでない方でも、血糖値を表示する専用のモニターをお使いいただけます。いずれの機器でも記録されたデータは、インターネットやモニターケーブルでパソコンを介して当院医師と共有することもできます。

持続血糖モニターが保険適用されるのは、1型糖尿病の方やインスリン治療をしている2型糖尿病の方などでインスリン治療を行っている患者であり、医師により血糖値測定を勧めた方に限ります(インスリンの種類や製品によっても異なります)。従来の断続的な血糖自己測定(SMBG)では測定したその場での値しか分かりませんが、持続グルコース測定(CGM)であればリアルタイムでより詳しく具体的に血糖値の推移や状態を把握できます。内服薬についても、一日の中でどのように効いているかが分かるので、薬の種類や量・タイミングを調節することができます。持続血糖モニターによって、患者さん一人ひとりの状態に合ったオーダーメードの治療が期待できます。