日本人は果物不足?

日本人は果物不足?

健康な人の果物の摂取量は1日200gが目標とされています。しかし、実際の平均摂取量は20~40代で30~55g程度と、大幅に下回っています。

「でも、果物を食べると太るんじゃないの?」というイメージを持ちがちですね。ところが、上手に取り入れればダイエットにも役立ち、豊富な栄養素を摂ることができます。

果物のうれしい効果

・果物に多く含まれるカリウムはナトリウムの排泄を促し、むくみの解消や血圧を下げる働きがあります。

・抗酸化作用のあるポリフェノール、カロテノイド、ビタミンA、C、Eはカラダの細胞を傷つけたり老化を引き起こす活性酸素を取りはぶきます。

果物は生のまま食べられるので、熱を加えたり調理することで、栄養素が減ってしまうことを心配せずに食べられます。ダイエット中に意識して摂りたい食物繊維や、むくみ予防に役立つカリウムなども補給できるので、間食を果物に変えるなど工夫して取り入れましょう。

果物は1日200gが目安ですが、そのエネルギーは100~120kcal程度の物が多いようです。これを洋菓子で例えると、チョコレートなら4~5粒、クッキーなら2~3枚、シュークリームでは½個しか食べることができません。果物200gならしっかり食べることで満足感も得られやすいでしょう。

果物の上手な食べ方とは

・果物に多く含まれる果糖は、素早くエネルギーとして利用されるので朝とるのがおすすめです。日中の空腹対策として利用するのも良いですね。

ただし、夜は余った果糖が中性脂肪に作り変えられることで、太りやすくなるので注意が必要です。

・缶詰、コンポート、ジャムなどは砂糖を加えて甘くしてあるためエネルギーが高くなっています。さらに加工の段階で、大切な栄養素が失われている可能性も考えられます。栄養素が減っているという点では100%ジュースも同じことが言えます。果物を食べるなら生の状態がベストです。

果物の摂り過ぎは肥満につながるため注意が必要ですが、適量を食べると私たちのカラダに素晴らしい効果をもたらしてくれます。

他の食事とのバランスをとりながら、上手に毎日の食生活に取り入れてください。